一致団結して子ども・女性を卑劣な犯罪からまもるために活動していきます。
コスモス・ネットワーク HOME活動報告シンポジウム・セミナー>2010/06/12 「コスモスネットワーク 防犯セミナー2010in北九州」

シンポジウム・セミナー

2010/06/12 「コスモスネットワーク 防犯セミナー2010in北九州」を開催しました。

コスモスネットワーク 防犯セミナー2010in北九州

【日時】 2010年6月12日(土)
午後1時00分〜 午後4時30分頃終了予定
【開催場所】 北九州芸術劇場 中劇場
【参加対象者】 一般参加者[約500名]
【講演】
■社会環境・被害者からみた犯罪予防
福岡県警察本部長 田中 法昌(元慶應義塾大学客員教授)
■子ども・女性の安全対策について
日本ガーディアン・エンジェルス理事長 小田 啓二さん
【防犯講話】
■「子どもを非行から守るために」
〜問題行動への「根っこ」とは〜
福岡県警察本部少年課北九州サポートセンター係長
少年育成指導官 安永 智美さん

左の広告を拡大して見る ↓
防犯セミナー2010in北九州(PDF:2.19MB)

コスモスネットワーク 防犯セミナー2010in北九州

6月12日(土)午後1時30分から、北九州市小倉北区の北九州芸術劇場中劇場でコスモスネットワーク主催による「防犯セミナー2010in北九州」を開催しました。
2回目となる今回のセミナーは、犯罪のない地域社会づくりをテーマに犯罪予防や少年非行に詳しい方々に講演をしていただきましたが、会場には学生さんなど若い方を中心に500名もの皆さんにお越しいただきました。ありがとうございました。

コスモスネットワーク会長(二鶴堂社長)

開催にあたり、コスモスネットワーク会長(二鶴堂社長)、福岡県新社会推進部長、北九州市理事があいさつを行いました。
会長は、社会の一員として、地域の発展と良好な環境づくりに寄与しなければならないという意識を持つ企業が、行政や警察とパートナーシップを組み、コスモスネットワークを発足させました。「犯罪は起きてからでは遅い。知っていれば犯罪は防げる。」との理念のもと、本日の防犯セミナーも犯罪のない社会づくりの一助となればとの思いから開催に至りましたとあいさつしました。

コスモスネットワーク 防犯セミナー2010in北九州

田中法昌(福岡県警察本部長)さん

【講演】
田中法昌(福岡県警察本部長)さん
「社会環境・被害者からみた犯罪予防」

犯罪というと皆さん犯罪者に目がいきがちですが、大切なのは被害者の行動です。
犯人が捕まっても被害者が受けた肉体的、精神的な被害が回復することはないのですから、加害者に対する対策よりも被害者の側から犯罪を予防する対策をとることが重要です。
被害者側ができることは大きく二つあります。
ひとつは、鍵を掛けるなどの行動で防御を強くすること。
もう一つは、防犯カメラなど監視性を高めることです。
また、社会全体で犯罪を減らす取り組みを行うことも大切です。各地で行われているボランティア団体によるパトロール活動は、犯罪者に見られていることを意識させるだけでなく、住民々に安心感を与えます。 被害者個人で犯罪を回避することは困難ですが、危険性を減らすことはできますし、社会全体で環境対策や仕組みづくりに取り組むことで犯罪を予防することが可能となります。

小田啓二(日本ガーディアン・エンジェルス理事長)さん

小田啓二(日本ガーディアン・エンジェルス理事長)さん

【講演】
小田啓二(日本ガーディアン・エンジェルス理事長)さん
「子ども・女性の安全対策について」

このバルーンを「犯罪」だと思ってください。
バルーンを私が投げたら、どのような行動をとられるでしょうか?受け止める方、跳ね返す方、避ける方など色々な対処をされると思います。
しかし、実際の犯罪であったら受け止めるのは警察が行うことで、私達は犯罪を跳ね返す、かわすことが大切です。
跳ね返す、かわすなどの対処ができるためには、防犯に気を配るスイッチを入れておく必要があります。
海外は治安が悪い、と防犯のスイッチが入っている人も、国内ではスイッチを切ってしまっている人がいます。
常に防犯のスイッチを入れ、犯罪を“かわす” “跳ね返す”ようにしましょう。

安永智美(福岡県警察本部少年課少年育成指導官)さん

【講演】
安永智美(福岡県警察本部少年課少年育成指導官)さん
「子どもを非行から守るために」〜問題行動への根っことは

最近の少年非行は、中学生、小学生にまで広がる低年齢化と暴力団がらみの事件が増えてきたことが大きな特徴です。
私は、これまでに数多くの非行少年や被害少年の立ち直りを支援してきましたが、少年を通じて感じたことは、少年の自傷行為、窃盗、薬物乱用、売春といった問題行動の根っこには、少年の心に「不安」「怒り」「寂しさ」「悲しみ」が隠れているということでした。
少年の立ち直りには、少年の心情を理解し環境を整備することが必要ですが、まずは少年に対する色眼鏡を外して接することが大切です。
色眼鏡を掛けた状態で少年と接していても信頼関係は生まれませんし、信頼されなければ心を開いて相談はしてくれません。少年の心の声をしっかりと聞くようにしましょう。
また、学校、警察、自治体、地域が連携して支援を行うことで少年の心の傷を和らげることができます。 非行少年を検挙・補導するだけではなく、更正のための支援、被害にあった少年の精神的な苦痛を和らげるための支援も子どもを非行から守るために大切だということを知っておいてください。

< 前の記事   次の記事 >